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空き家と自動運転

2019.08.29

空き家の増加が問題化してから久しくなりました。

今も増加していますし、今後も増加し続けていくでしょう。

 

では何故増加していくのかを考えてみましょう。

 

先ずは時代背景があるのではないでしょうか。

戦後の復興から多くの人がマイホームを持ち始めました。

相続制度も、戦前は現在の相続制度ではなく家督相続制度であったため大人数の家族が多かったのではないでしょうか。

上記の制度変化も理由の一つかと思いますが、大家族が核家族へと変化していきました。

そしてマイホームを持った人たちに子供ができ、その子供たちの多くが社会人になったり結婚を期にマイホームを購入していきました。都心であったり駅から近い便利な場所であったりといったところに。

その後、戦後復興でマイホームを持った人たちが大往生し、家などの財産が相続人に相続されます。

相続される家が郊外であったり駅から遠い場所の場合、相続人である子供達は住む場所を持っていることが多いためにわざわざ親が住んでいた家に住む必要が無かったりします。

そうしますと、取り合えず兄弟共有で相続してしまい誰も住まない、なんて事をしてしまったりします。

そして面倒くさいので長期間放置してしまったりもします。

しかし住んでいなくても固定資産税は支払わなければなりません。

 

次に制度上の要因も考えてみましょう。

日本は資本主義経済ですので、自由にモノを作り売ることができます。

商売を継続発展させていくためには売り続けないといけませんので、どんどん作って売っていきます。(買う人がいる前提ですが)

マンションデベロッパーやハウスメーカーも上記に同じです。

規制緩和などの波にも乗って、どんどん土地を仕入れて開発して建築して売っていきます。

自由競争社会です。人口が減っていくなどの事象に関わらず売り続けないと競争に勝ち残っていけません。

人口減少時代の中では供給過多となるのは必然です。

人は新しくてキレイなところに住みたいと思いますので、古いところが空いていきます。

人口減少の中、新しい家やマンションを作り続けますと空き家が増え続けるということになります。

 

空き家増加の要因は他にもありますが、以上大まかに空き家増加の原因を述べてみました。

 

では空き家が増加すると、どんな問題が発生するのでしょうか。

先ず空き家が放置されますと建物が朽ち、庭の草木は生い茂ります。害虫の大量発生や野良猫ネズミの住処になったりしますし、ゴミの不法投棄を呼び込んだり、景観も悪化します。

建物の老朽化が進んだ中で地震・台風・大雪などの自然災害で倒壊しやすくなります。

放置され誰もいない家となりますと、犯罪者等の拠点となる可能性が高まります。

こうした現象が起こるために資産価値が下がります。しかも空き家の場所だけではなく隣接している不動産の価値も下げてしまいます。

空き家には問題が山積みされていますので、現在は「空き家対策特別措置法」が制定されるなど国も対策を打ち始めています。しかし直ぐに解決していくところまでは行ってません。

貸せればいいかもしれませんが、場所が不便で借り手が付かなかったりします。

そこで、ふと頭に浮かんだことがあります。

近い将来に車の自動運転が普及するということです。

自動運転が普及すると、今は運転に費やされている時間が解放されます。(私は運転が好きですので少し寂しいですが)解放された時間で仕事をすることもできます。自動運転により今は住みたくない不便な場所にも住んでもいいなと思うかもしれません。自動運転は人間のライフスタイルに大きな変化をもたらす可能性を秘めていると思います。

これは空き家問題解決方法の一つとして捉えていくことも可能かもしれません。

自動運転の法整備やインフラ整備と合わせて空き家問題を交えていくことも考えていくことも必要かもしれません。

 

 

 

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