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コラム「祖父母の遺品」

2018.09.20

数年前に大好きだった祖父が亡くなり、そして先日義理の祖母が亡くなりました。

祖父は亡くなる直前までいつ何時も私を無条件に受け入れてくれた人で、祖父の葬儀の席では涙が止まらくなってしまった思い出があります。私にも、まだこんなに流れる涙があるんだなあなんて思っていました。

先日亡くなった義理の祖母は血こそ繋がっていませんが、子供の頃にはとても可愛がってくれていました。私にはこの二人がこの世にもういないということが、まだ不思議でなりません。

さて先日はその祖母の納骨式が行われたので出席してきました。お墓は茨城県の小高い丘にの上にある素晴らしい場所です。そこに少数の親族だけが集まり式を行いました。

式は粛々と行われて、お墓の下に祖父母のお骨が2つきれいに仲良く並びました。私は心の中でつぶやきました。「また2人一緒になったね。」納骨式も無事終了しました。

その後式を取りまとめてくれていた叔父が10冊ほどのアルバムを皆の前に出してきました。

祖父と祖母が大事に整理し保管していたアルバムです。祖父母の若い頃の写真、父母の若い頃の写真、私や兄弟の子供の頃の写真、私達に子供が生まれて祖父母の家を訪れた時の写真、長嶋茂雄さんの現役引退の記事等の切り抜きなんかも貼ってありました。

昔の祖父母や父母の姿は輝かしく、私たちの姿は懐かしく、記事の切り抜きからは祖父母の興味があったものを感じることができました。

また保管された写真の色あせ具合や、ページをめっくって鑑賞するアルバムは、何故か心に深く染み入ってくる感覚がありました。

自分たちが写っている写真でアルバムから剥がせたものは、それぞれ皆が持ち帰りました。

自宅では、私の子供達と改めて持ち帰った写真を鑑賞して「じいじの若い頃と今のパパの雰囲気はそっくりだね」「そんな事ないだろう」なんて会話をしました。

祖父母が残していってくれた心が和む暖かい空気です。

こうしてまだ残ることのできた写真がある反面、捨てることになった祖父母の持ち物も沢山あることと思います。

昨今、遺品等の処分をするカタズケ業者さんがいるほどの時代になりました。モノが溢れる時代の中、処分するモノも大量発生しています。また写真もプリントされたものではなく、データとして保存されていたりフェイスブック、ライン等のSNSを活用している人も沢山います。これらの所持者がいなくなったからといってデータ等を誰かが処分してくれるわけではありません。これを「デジタル遺品」といいます。

自分が最期を迎える時には取っておいてほしいモノと、処分してしまって構わないモノの分別でもしようかななんて考えてしまいました。さらに「デジタル遺品」の所在もどこかに記してもまとめておかなければ。また処分しても構わないモノは、できるだけ自分で処分しておこうかなとも。

 

 

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