令和2年前半の路線価の減額補正は無し

2020.10.30

相続税や贈与税の申告に使われる令和２年の路線価はすでに７月に発表されていますが、コロナウイルス感染拡大の影響度合いが大きければ減額補正するとしていました。

しかし令和２年１月～６月の相続税・贈与税申告分については減額補正無しという判断が下されました。

減額補正する要件として９月に発表する基準地価が大幅に下落した場合としていましたが、実際に発表された基準地価に大幅の下落は見受けられなかったとの判断です。

大幅の下落という言葉はあいまいな基準ですが、９月に発表する基準地価が７月に発表された路線価を下回るかどうかの判断であったようです。通常路線価は基準地価の８割程度に設定されていますが、基準地価が路線価を下回ってはいけないということでしょう。

国税庁は、コロナウイルス感染拡大の影響は今後も大きくなる可能性があるため、７月～１２月分申告については今後の動静を見て下方修正するかどうかを決めるそうです。

路線価は下がってほしいけど、コロナウイルスの影響は一刻も早く無くなってほしいと切に願います。