相続税にも時効があるの?
2023.02.07
相続税は発生から10か月以内に申告をして納税をしなければなりません。
申告せずに納税しなかったらどうなるのでしょうか?
恐らく税務署から連絡があり納税することになるでしょう。
税務署からも連絡がなかったらどうなるのでしょうか?
時効期間を過ぎると相続税を支払う義務が消滅します。
時効までの期間は善意の場合は5年、悪意の場合は7年です。
善意、悪意とは知らなかったか知っていたかの違いであり、悪いことは考えていたかどうかではありません。
知っていて申告しなくても7年経過すると相続税を払わなくていいのです。しかし、それでいいのでしょうか?
恐らく、ダメでしょう。
税務署は普段の所得税や法人税等を管轄する部署と相続税や贈与税といった資産税を管轄する部門は別です。相続税や贈与税だけを見張っている方達がいますので7年という結構長い期間をやり過ごせるかどうかは大きな疑問です。
知らんぷりをしていて見つかった場合は悲惨です。本来納めるべき相続税に加えて延滞税や重加算税を支払わなければならなくなります。かなりの痛手になると思います。
相続税の時効を期待して支払わないでいると、見つかる可能性がかなり高く、見つかった時のリスクも物理的・精神的に大きなものとして現れます。
やはりルール通りに10か月以内に申告して納税することが得策といえるでしょう。