秘かな問題~どうするお墓?~
2024.05.13
先祖代々のお墓、親が眠っているお墓、大切な人が眠っているお墓、ほとんどの方がお墓参りの経験があることと思います。
皆さんは、どのくらいの頻度でお墓参りをされているでしょうか?年に1回行く、彼岸と盆だけ行く、毎月行くetc・・・色々なパターンがあることでしょう。中にはお墓が遠方にあるので全然お墓参りに行っていないという方もいらっしゃると思います。実は親元を離れて働いている方がたくさん増えているので、このようにお墓参りに行けていない方は沢山いらっしゃるのです。
では、お墓の管理は誰がしていますか?また将来は誰がしていきますか?
今も今後もお墓の管理は誰かがしていかなければなりません。ですので、結構頭の痛い問題かもしれないのです。
そこで今回は、供養の方法を見てみましょう。
大まかには以下の通り4つの方法があります。
4つの供養方法
①継承墓
②永代供養
③散骨
④墓じまい
となります。では順番に見ていきましょう。
①継承墓
昔ながらのスタンダードな方法で、家族が代々継承していくお墓です。お寺の檀家となり代々継承していくことになります。主な費用として、建立費150万円~300万円、年間管理費5,000円~2万円ほどがかかります。イニシャルコストは高いですがランニングコストは長い目で見ると安くなります。その代わり管理は自分たちで行っていく必要があります。
②永代供養
上記の方法と異なり管理を霊園の管理者が行ってくれます。最終的には合祀されますので個別に遺骨を取り出せなくなります。永代供養には、合祀墓、納骨堂、樹木葬などがあり、それぞれで費用が異なります。大体の費用は、合祀墓10~30万円、納骨堂30万円~150万円、樹木葬50万円~150万円です。
③散骨
遺骨を粉末化して海などにまく方法です。業者に委託して散骨してもらう方法と立ち会って散骨する方法があります。基本的に遺骨が手元に残りませんが、粉末の遺骨の一部をペンダント等にして残す方もいらっしゃいます。費用は比較的安く5万円~50万円ほどです。
④墓じまい
継承墓があるが管理できなくなった等の理由で、お墓を撤去して先祖の遺骨を取り出す方法です。取り出した遺骨は散骨等の方法で供養します。もしくはお墓を管理しやすい場所に引っ越すこともあります。主な費用は、解体費用が1㎡あたり約10万円~、住職への謝礼等はピンキリで結構高額になることが多いと聞きます。
以前は継承墓が当然という感覚が多かったと思いますが、子供が親元から遠い場所に住むというケースが増えた現代ではお墓の管理も難しくなってきています。
それに伴い供養方法も増えてきていますので、ご自身に最適な供養方法を考えてみてはいかがでしょうか?私の場合は散骨でいいかな。。。