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空き家の仲介手数料アップ!

2024.06.13

 

2023年度の統計で全国の空き家は900万戸、空き家率は13.8%(総務省)と発表されており、年々増加している状況です。

資本主義経済の中での自由競争で民間企業が住宅を作り続けますが、日本の人口は減っているので当然の結果といえるでしょう。

空き家を再活用する方法として考えられるのは、①古い家を解体して再活用する②古い家をリフォームして再活用する③再開発事業に組み込まれる、と大まかに分けて3つでしょうか。

弊社で行っています空家再生事業は、空き家をリフォームし貸戸建としてお貸ししていますので、上記②の再活用ということになります。

さて空き家を再活用するためには、持ち主が自分自身で再活用するか誰かが購入して再活用することになります。ただし持ち主自身が活用するのであれば、とっくに行っていて空家になっていないと思いますので、誰かが購入して再活用することがほとんどのケースではないでしょうか。

さて誰かが空き家を購入する場合、空き家歴が長ければ長いほど安価な取引になってきます。取引価格が安くなりますと不動産取引を仲介する業者さんの仲介手数料も安くなることになります。となりますと実入りの少ない取引とになる可能性の高い空き家売却は、仲介業者さんが後回しにする可能性が高くなるということになります。

そこで国土交通省は、放置空き家の仲介手数料を引き上げることにしたそうです。

現状でも空き家売却額400万円以下の仲介手数料には特例が設けられていますが、変更後は売却額800万円以下を特例対象に広げるとのこと。

また売買の仲介手数料だけではなく賃貸の仲介手数料にも特例が加えられます。賃貸の仲介手数料は貸主と借主から合計で1か月分家賃金額が上限ですが、長期に使われていなかった空き家は貸主から1か月分追加で手数料を受け取れるようにするそうです。

こうして国は空き家の流通を活性化していきたいようですし、不動産仲介業者さんにとっても良い制度となるでしょう。

ただ弊社のように空き家を購入してリフォームして貸し出す者にとっては、購入時の手数料が増えて入居募集の手数料も増えることに。。。

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