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親子間の相続対策への意識の差

2024.07.31

 

相続対策は、上手に遺産分割する対策や、きちんと相続税を支払う対策、相続税をできるだけ少なくする対策などがあります。

配偶者への相続もありますが、今回は親子間の相続を考えてみます。

相続対策は、親子間で考えると通常は親の財産をどうやって子に承継させるかということになります。つまり親がアクションを起こさないと相続対策をすることはできないと言えます。

以下は私の経験上の感覚となりますが、親と子の相続対策に対する姿勢・意識について考察していきます。

多くの親が子を大切に想い、できるだけ良い人生を送ってほしいと願っていると思います。しかし人間は、想いと行動が伴わないこともしばしばあると思います。こと相続対策ともなりますと自分の死んだ後の世界になってきますので後回しとなる感覚もよく分かります。親の財産を子はダダで貰えるのに、さらに何かしてあげなければいけないのか?という心情が働くこともあるでしょう。

かたや子のほうはどうでしょうか。

昨今、情報が洪水のように流れるようになり、相続トラブルについての情報も多く流れるようになりました。相続税問題、争族等のお話しが耳に届いてきます。果たしてうちの親はどのくらいの財産を持っているのだろうか。相続税はかかるのだろうか。兄弟と上手く財産分けができるのだろうか。etc・・・子は相続に対しての不安が膨らんでいきます。

以上見てきましたように親と子では相続に対する意識がズレていることで相続対策が進まないといったことは世の中に溢れかえっています。相続に対しての不安が膨れ上がった子が、親に相続対策の要請をしつこくしたために親子間の感情が捻じれてしまうこともあります。

しかし、どんな理由であれ相続対策をせずに相続を迎えた場合に何某かのトラブルが発生する可能性は、対策をした場合と比べて格段に上がります。そうならないために、親はどのような財産があるのか、どうのように分けるのかを子に明示し(なぜそう分けるのかの考えも示してあげるのがベターです)てあげたほうがいいでしょう。さらに相続税がかかる場合は納税資金や節税についても考えてあげたほうがいいでしょう。

認知症等で考える力が無くなってしまったら対策をすることが不可能になってしまいますので、できるだけ早い時期に対策に取り組みましょう!

 

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