終活~相続対策として大変重要なポイントになります~
2020.04.16
弊社は、相続は生前対策が重要であると常々お話ししています。
生前対策には税金の対策(納税・節税)や遺産分割の対策があります。つまり「財産」に対する対策です。
生前対策をするということは、財産を持っている方が生きているうちに対策をすることです。
生きている時には、病気やケガ、認知症、介護状態などになる恐れもあります。
認知症になると不動産売却契約や遺言作成が出来なくなり生前対策が不可能になります。また意識が無くなると同様の状況になります。
先日、知人が「親が認知症を発症してしまった。兄弟で色々と整理し始めたが預金通帳が一つも見当たらない」と大騒ぎしていたことも思い出します。
亡くなった時には、葬儀・供養、財産調査、遺産分割、役所への手続き等、遺族が様々なことを行わなければなりません。
これらを行う家族が困るケースが多く見受けられます。亡くなった方の通帳や証券などの書類がどこにあるのかを知らないために困ってしまうのです。
つまり「情報」に対しての対策が出来ていないのです。
今回のお題であります「終活」は、「財産」に対する対策と「情報」に対する対策の両面から行うことが必須となります。
「情報」に対する対策は、
認知症になってしまった時に成年後見人制度を使うのか、家族信託を使うのかなどを決めることも含まれます。
そして、どこに何の書類があるのか、亡くなった時に連絡してほしい友人・知人リストの作成もするべきでしょう。今はエンディングノートが出回ってますので整理しやすくなっていますので、是非活用してみましょう。
こういった対策をしないで困ってしまうのは家族であり、困った家族の中で本人も厄介者として行き場を失ってしまうかもしれませんよね。
まとめてみましょう。
「終活」に必要なこと。
・何の財産があるかを把握する(財産の棚卸)
・ある財産の分け方を決める(遺産分割対策)
・相続税がかかるのかを見極めていく(納税対策)
・相続税がかかるようであれば、支払う税金を低くできるかを検討する(節税対策)
・どこに何の財産・書類等があるかを明らかにして記録しておく
・認知症等の状態になった場合の処置を決めておく。
・葬儀の主宰者等を定めておく
・終の住家を決めていく(自宅なのか老人施設なのか等)
・法的に有効で遺族が揉めない内容の遺言を作成する
・フェイスブック等のSNS情報や、
定期的に支払いのあるサブスクリプションの情報を整理し記録する
いっぺんに全てを行うことは難しいかもしれません。
一つ一つクリアしていきましょう。
そしてご家族やご自身が困ることのできない状況にしましょう。
エヌ・コンコード・コンサルティング株式会社はそのお手伝いをします。